与那国島の記録2

職場の人たちと夜釣りをしていた時、釣った魚を、通りすがりの島の人がその場で捌いて食べさせてくれたことがある。

目の前には海が、頭上にはずーっと星空が広がっている。
その星空の下、足元で泳いでいる魚を釣るために、1本ずつ糸を垂らしながら、魚がかかるのを私たちは待っている。

なんて地道で、小さなことなんだろう。

海で泳いでいる魚を見て、大昔の人が、「あれ、食べられそうだな」って思ったんだろうな。

その魚を釣り上げて、刃物を使って解体したら、ようやく食べられる身が出てくる。
それを、ちょっとおいしくするために醤油を垂らしたりして。


あぁ、人間が生きていくって、こういうことなのかな、と思った。